毎年3月の第2木曜日は世界腎臓デーです
腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして開始されました。CKD診療ガイド2024によると、2024年の推計では、日本人の慢性腎臓病(CKD)患者数は成人5人に1人です。
慢性腎臓病(CKD)をご存じでしょうか?
慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の機能が徐々に低下していく状態のことを指します。慢性腎不全(CRF)とも呼ばれ、腎臓の病気の中でも最も多い病気の一つです。慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の機能が低下することで、体内の老廃物や余分な水分が排泄されず、体内に蓄積されることで、高血圧や貧血、骨粗しょう症等の合併症を引き起こすことがあります。腎不全に至るまでの軽度の機能低下の段階では回復の余地があり、早期から治療を始めることが望まれます。
慢性腎臓病(CKD)の進行で現れる症状
初期症状
慢性腎臓病(CKD)は初期には自覚症状がほとんどありません。それが、CKDの恐ろしいところで、患者を増加させている原因でもあります。本市民の中には腎機能異常に気付いていない潜在的なCKD患者がいると推測されます。CKDは早期では治療で回復しますが、腎臓は一度悪くなると回復が難しく、放っておくと、どんどん進行してしまいます。
進行するにつれ現れる症状
夜間尿、むくみ、貧血、倦怠感、息切れなど・・・これらの症状が自覚されるときは、すでに慢性腎臓病(CKD)がかなり進行している場合が多いといわれています。
阿蘇市では
保険者として、阿蘇市国民健康保険被保険者の皆様を対象に特定健康診査(特定健診)を実施し、特定健診を入口として、慢性腎臓病(CKD)の発症予防・重症化予防のために以下の取組みを実施しています
★集団健診での特定健康診査(特定健診)における尿蛋白定性検査(±)以上の方へ蛋白尿定量測定
★特定健診受診者全員にeGFR(推算糸球体ろ過量)を算出するための血清クレアチニン値測定
★特定健診結果報告会の充実、健診結果の科学的理解に基づく、市民自らの健康管理の推進
年に1回健診を受診して自分の腎機能を確認しましょう。
健診からCKD発症予防・重症化予防の流れ
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