睡眠は、子ども・成人・高齢者いずれの年代においても健康増進・維持に不可欠な休養活動です。良い睡眠は、集中力や作業効率を高め、免疫機能を整え体に良い効果をもたらします。また、認知機能や精神的な健康の増進・維持にも重要な役割を果たします。さらに、睡眠は日中の活動で生じた心身の疲労を回復させるだけでなく、子どもの成長を促し記憶や学習の定着・強化を通じて適応能力を高める働きもあります。睡眠の質を向上させることは、生活習慣病の発症を予防し、健康寿命の延伸や生活の質の向上にも繋がるため、適切な睡眠環境を整備し生活習慣の改善を心がけましょう。
阿蘇市では令和5年度に市民を対象に「睡眠で休養がとれているか」についてアンケート調査を実施しました。以下は、小中高生と成人(20.30歳代・40.50歳代・60歳以上)調査の結果です。
必要な睡眠時間は人それぞれ(「健康づくりのための睡眠ガイド2023」より)
適正な睡眠時間は年代や個人によって異なります。厚生労働省では年代ごとに睡眠時間や取り組みを推奨しています。
生活習慣と睡眠
1)適度な運動習慣を身につける
睡眠には、日中の身体活動で消耗した体力を回復させる役割があります。そのため、日中どのくらい活動したかが眠りの必要量や質に影響します。健康増進の観点から、1日60分程度の身体活動を習慣化することが理想です。まずは、1日60分未満でも定期的に運動習慣を身に付けましょう。
2)しっかり朝食を摂り、夜食を控える
朝食欠食や就寝前の夜食は体内時計がずれていき、睡眠不足になりやすくなります。日中に摂取した食塩の過剰分は睡眠中に排泄させるため、夜間の排尿回数が増えます。日頃から減塩に心がけることで、夜間頻尿を軽減し、夜中に目覚める頻度を減らしましょう。
3)リラックスが大事
スムーズに入眠するためには、リラックスして脳の興奮を鎮めることが大切です。入眠を促すリラックゼーション法には様々です。全ての人に効果が保証されたリラクゼーション法はないということです。(一般的には瞑想法・静かに行うヨガ・腹式呼吸・筋弛緩法・音楽・アロマなど)自分にあったリラクゼーション法を見つけましょう。
厚生労働省ホームページリンクは以下より