飼い主のいない猫をかわいそうだと思う方がいる一方で、ふん尿や鳴き声などにより地域で問題が生じていることがあります。
猫は保健所では捕獲していません
飼い主不明犬の保護・収容は阿蘇保健所で行っていますが、猫については一部例外(1.大けがをしている 2.生まれたての子猫で親猫が育児放棄をしている)を除き行っていません。
阿蘇保健所 0967-24-9035
猫が庭などに入らないようにする方法
猫が「庭に入って、ふんや尿をして困る」「車に傷をつけて困る」「馬小屋の中で子猫を産んだ」などの苦情が毎年寄せられますが、猫は犬のような登録制度や放し飼いを規制する法制度が無く、飼い猫と野良猫の区別もできないため、保健所を含む公的機関による猫の駆除や捕獲はできません。
猫のふん尿などによる被害を軽減させるためには、個人や地域で対策をしていただくほかありません。
そこで、猫による被害軽減に効果があると思われる方法をご紹介します。
- 個体差によりあまり反応しない猫もいるため、効果が保証されるものではありません。
- 方法によっては効果が長続きしない場合や反復継続することが必要なものもあります。また、猫が慣れてしまい反応しなくなる場合もあります。
- 猫は愛護動物です。虐待に当たるようなことは絶対にしないでください。法律で罰せられます。
忌避剤
猫の嫌いな臭いや刺激性によって猫が近づきにくくする方法です。
- 雨や風などで効果は薄れていきます。効力を維持するために定期的な交換が必要です。
- 臭いになれると効かなくなります。同じものを長期間利用するのではなく、時々種類を変えることをお勧めします。
- 臭いがきついものや色が付いてしまうものもあります。
- あらかじめ近所の人に説明しましょう。
注)化学薬品などは、健康被害の誘因となる可能性がありますので使用は控えてください。
種別 | 方法等 |
木酢液・竹酢液など |
園芸用肥料としてホームセンターなどで販売されているものを薄めて散布します。 参考:液を加工して使う方法 |
市販の忌避剤 | 薬局、ホームセンター等で販売されているものを使います。 使い方:使用上の注意に従ってください 。 |
ハッカ、かんきつ類 | ハッカの香りのするもの(芳香剤、ハーブなど)やミカンなどのかんきつ類の臭いがするものを置きます。 |
酢 | 酢を容器に入れるか、スポンジや布に浸み込ませて置きます。 または、2から10倍程度に水で薄めたものを噴霧します。 |
植栽など | 猫の嫌がる香りのするハーブなどを植えたり、ハーブの鉢植えを 置きます。 効果があると言われている植物の例 ユーカリ、ローズマリー、レモングラス、ニンニク、マリーゴールドなど |
生ニンニク | 生のニンニクを細かく刻んでまいたり、ネットに入れて吊るします。 |
重曹 | まいたり、土に混ぜ込むことで、猫の臭いを消すことができます 。 |
唐辛子 | 細かく刻んだものや粉末状の唐辛子をまきます。 |
香辛料 | コショウ、カレー粉などの香辛料を猫の通り道に散布します。 |
コーヒーかす、茶殻 | コーヒーをいれた後のかすや、お茶の茶殻を散布します。 |
どくだみの葉 | どくだみの葉をつぶしたものや汁をまいたり、植えます。 |
構造物による忌避方法
出入り口や猫が休息する場所、猫が塀を飛び越える際の足場になる場所などに猫が嫌がるものを置く方法です。
種別 | 方法等 |
砂利(軽石) | 大き目の砂利または軽石(中玉程度)を敷きつめます。 |
枯れ枝 | 球根や種が植えているところに敷きつめます。 |
トゲある植物 | トゲのある植物を植えたり、葉をまきます。 |
地面をおおう植物 | 地面をおおう植物を植えます。 日当たりの良い庭に適した植物の例 タイム、ビオラ、ビオラ、レモングラスなど。 日陰になりやすい庭に適した植物の例 アイビー、ツルニチソウ、ラミウムなど
|
水 | ホースでたっぷりと水をまきます。注)猫は水を嫌う傾向があるため、 |
炭粉など | 園芸用としてホームセンターなどで販売されているものをまきます。注)足につき嫌がると言われています。 |
とげとげシート | ホームセンターなどで販売されているものを敷きます。 |
ネット、柵 | 猫が乗り越えられない高さで囲うか、進入路をふさぎます。 |
コンクリートなど | 柔らかい土の地面は、猫のトイレの場所になりやすいので、タイルを敷きつめたり、コンクリートでおおいます。 |
物理的に追い払う方法
種別 | 方法等 |
水鉄砲など | 猫は水でぬれることを嫌います。 注)人がやっていることが猫に分かってしまうと不在時に侵入するようになるので、見破られないようにします。 |
超音波発生器 | センサーで感知すると猫が嫌がる高周波の音を発生する。
|
阿蘇市では、市民の方々の居住環境における猫のふん外等を軽減するため、お試し用として、超音波発生器(猫よけ器)を2週間貸し出しています。
- 猫が近づくと、嫌がる超音波を出して追い払う機械です。動物愛護の観点から猫を傷つけずに追い払うことができます。
- 貸し出し方法については、市民課生活衛生係の窓口にて貸出申込みを受け付けます。貸出台数は1世帯当たり2台までで、台数に限りがありますので事前にご相談ください。なお、受付時には身分証明書(運転免許証、健康保険証等)をお持ちください。