特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」とは
サクラやウメ、モモ、カキなどに産卵し、幼虫が樹木の内部を食い荒らしてしまう外来昆虫です。食害が進むと、枝が落ちたり木が倒れたりして、人がケガをする恐れがあります。また、分布拡大を防ぐため、樹木に薬剤を注入したり、伐採する必要があります。
これまで九州では確認されていませんが、2012年以降、日本国内で次々と分布を拡大し、街路樹や果樹園で被害が出ています。
1.クビアカツヤカミキリの基本情報
・原産地は、中国、台湾、朝鮮半島、ベトナムなど
・体長は、2.5~4cm(触角は含まず)
・成虫の特徴は、全体的に光沢のある黒色で、胸部(クビの部分)が赤い
・成虫は、6月ごろに出現して交尾や産卵を行う
・幼虫は、樹木の内部で2~3年過ごす
2.発見したら
■生きたまま持ち帰らない!
運搬すること自体、違反行為となります。研究等以外は許可を得ることができません。
■見つけたらその場でできるだけ駆除!
殺虫剤をかける、踏みつぶすなどして駆除することで拡大が防げます。
■木くずが出ていたら、伐採処分!
特徴的な木くず(幼虫のフンと木くずが混ざった、大量のひき肉のような木くず)が出ていたら、木の中に幼虫がいます。被害を防ぐ、拡げないための一番の方法は幼虫がいる木を伐採処分することです。
■情報をお知らせください!
【関係機関】
阿蘇地域振興局林務課 電話:0967‐22‐2312
熊本県環境生活部環境局自然保護課 電話:096‐333‐2274
環境省九州地方環境事務所野生生物課 電話:096‐322‐2413