世界遺産の登録を目指して
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阿蘇は、約27万年前~9万年前にかけて4回の大噴火により世界最大級の規模を誇るカルデラが形成されました。カルデラ周囲の距離は約128㎞にも及び、火口原に5万人もの人々が生活する世界に類例のない地域です。現在も活発に活動を続ける中岳は、古くから信仰の対象として崇め、人々も巧みにこの地を開拓し、火山とともに共存してきました。 また、阿蘇の草原は、平安時代の書物に放牧の記述があることから「千年の草原」と評されています。古代より人々が牛馬とともに輪地切り・野焼き・採草・放牧等により維持管理を行なってきたからこそ草原環境が守り継がれています。 草原は希少動植物の宝庫でもあります。阿蘇地方の植物の分布種は約1600種といわれ、国内の2割が生育していることになります。これらの中には中国大陸と陸続きであったという太古の歴史を物語る植物もあります。
阿蘇市では、熊本県・南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村との共同により、世界遺産暫定一覧表追加資産に係る提案書「阿蘇・火山との共生とその文化的景観」を平成19年9月27日(木)に文化庁へ提出しました。 文化庁では各地から提出された提案書を審査し、適当なものを暫定一覧表へ記載します。その後、準備が整ったものから世界遺産へ推薦し、登録の可否が決定されます。世界遺産への登録には5~10年ほどかかり、現在国内には7件が暫定一覧表に記載されています。 世界遺産に登録されますと、名実ともに「世界の阿蘇」として高く評価されるとともに、文化財を始めとする地域の宝の保護が進み、環境保全や地域活性化にもつながっていくものと期待されています。
世界文化遺産推進室のホームページ
提案書の内容(熊本の文化遺産)
世界遺産について(文化遺産オンライン)
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- 教育委員会 教育部 教育課
電話 0967-22-3229
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